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肘から出せの誤解

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動作を切り出せば、肘からは出している

指導において「肘から出せ」と言う言葉をよく耳にします。
何を隠そう私も野球を始めた頃は父親から「肘を先に出して投げろ」と指導されました。

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では、実際の投球動作を見てみましょう。


確かに投球動作の一部分を切り出せば、肘から出ています。

しかし、投げている当人からしてみれば、肘から出して投げている感覚は全くありません。
なぜでしょうか?

肘は出していくのではなく、結果的に出てくるもの

投球フェーズの投球する腕の使い方で説明しましたが、投球する腕は自ら前に出て行くものではなく、骨盤から始まる上体の回転によって
引き出されるものです。

その動きを連続写真で見ると以下のような動きになります。


トップの位置から上体の動きに引っ張られるように腕が振り出されていくのがよく分かると思います。
そして、その結果、上体に近い上腕から肘が先に引き出され、ボールを持った手がそれに遅れてくるため、結果的に肘から出て行くよう
なるのです。

この動きは再現可能で、まずその場でトップの位置を作り、体幹を捻る動作を行えば肘が先行して出てくるはずです。

肘から出そうとする弊害

では、肘から出そうとすること自体は悪いことなのでしょうか。
結論から言うと、ひじから出そうとする動きには弊害があります。

上記した通り、上体の回転によって結果的に肘から出てくるものであり、その動きは骨盤から始まった回転動作の連動によって起こる動きです。

しかし、肘から出そうと意識することは上体の回転からの連動ではなく、全く個別の動きになってしまいます。
腕は本来振るのではなく、上体の回転によって振られるものであるはずが、肘から出そうとする動きをすると、腕で腕を振る感覚になってしまい、
回転動作を最大限に活かした投球フォームにならないのです。

もし、肘から出す意識で投げている投手は一度この感覚を捨てて、上体の回転によって腕は振られ、結果的に肘から出てくる
ということを理解しましょう。

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