投手の技術はピッチャーに必要な能力を向上させる投手専門サイトです。

トップページ > ピッチャーあれこれ > ノビのあるボールとは何か？

好投手の投げる球はノビがあると言われます。このノビとは何でしょうか？
私なりの意見を述べてみます。

スポンサードリンク

ボールは落ちてくるもの

ノビとは何かを説明する前に、まずピッチャーが投げるボールは地球上に重力がある限り以下の図のように必ず落ちながら進んでいきます。


そのため、ストレートと言っても真っ直ぐそのままキャッチャーまで届く訳ではありません。
特にこの落ち方が大きいボールはその落下の様子を表現して「おじぎしている」と呼んだりします。

ノビのあるボールとは？

通常のボールは上記の通り落ちながらキャッチャーまで届いていますが、ノビのあるボールはこの落ち方が緩いボールと言えます。


図で表現すると、ノビがあると表現されるボールは赤の軌道、通常のボールは青の軌道を辿ります。
ノビのあるボールは通常のボールより落ち方が緩いため、打者からするとボールが伸びてくるように感じます。
そのため、落ち方が緩いボールは「ノビがある」と表現されるのです。

何が違うのか？

ノビのあるボールとノビのないボールの違いはボールの回転数の違いであると私は考えています。

投手がボールをリリースする時、人差し指と中指でボールに対して縦回転のスピンを与えます。
この縦回転のスピンにより、ボールの上側と下側では気圧の差が生じ、ボールに対して揚力（浮かび上がる力）が生まれます。
この揚力によって、ボールは地球の重力に反発するかのように浮かび上がろうとし、ボールのノビが生まれます。

そのため、ボールの回転数が多いほど、この揚力は強くなり、ノビがあるボールとなるのです。

これがノビのあるボールの正体だと考えています。

スポンサードリンク